2016年5月31日火曜日

懐古日記『カズノリ・ノスタルジア(仮題)』第1回(統一規格だっ!MSX!!)



最近、iPad Pro 9.7インチを購入しMVNOのSIMを刺して、屋外で使用した時の最強のお手軽ネット環境っぷりにウットリしながら徐々に強くなってきた日差しで日射病寸前のカズノリです。

今までモバイルルータを持って、Wi-Fi仕様のiPadやMacbookを外出のお供にしてたけど、この直ぐに使用したい時に既にネットに繋がっている便利さはもう元には戻れない感じです。

やっぱり実用性のあるものは新しい技術や市民権を得ている機器であり、メインストリームとはそういうものだと思います。
一方、性能の低さから動作が遅かったり、利用用途に乏しかったり、またユーザー不足から市民権を得られず廃れていく機器達の存在も相変わらずあるのも事実です。

そういった機器達は使用する機会は無くとも、時間の経過とともにやがてマニアックで陽気なニッチな世界として別の楽しみに変化していったりもします。
思い出を語り「あ~っ!懐かしい!あったあったな~!」などと共感されると楽しいですよね。

てな訳で本題です。
皆さん「MSX」って知ってますか?
現在30代後半~40代くらいの方々がリアルタイム世代だと思います。

「MSX」とは?

「MSX」とは簡単にいうと、世界で最初に統一規格を目指したパーソナルコンピュータです。(全く統一出来ませんでしたが。)

詳しい内容は割愛しますが、
今でこそWindows等のオペレーティングシステム(OS)が制御し、どのメーカー製のパソコンでも同じOSであれば同じソフトウェアを使用出来ますが、それ以前はメーカー毎に異なるシステムであった為、それぞれのシステム用のソフトやプログラムを準備しなくてはなりませんでした。

1981年にApple Computer(現Apple)が「AppleⅡ」をパーソナルコンピュータとして発売し成功したのを皮切りに日本国内でもNECがPC-8001、シャープがMZシリーズ、富士通がFMシリーズと独自規格のパソコン(当時はマイコンと呼ばれってましたが)を発売しました。

1983年、そこでアメリカのMicrosoftと日本のアスキーが共同で「MSX」という統一規格を開発し、当時パソコン事業に出遅れていた松下電器(現パナソニック)、ソニー、東芝らと一緒にメーカーの垣根を超えてソフトやプログラムを共通使用ができるMSXパソコンを発売しました。
余談ですが「MSX」のMはマイクロ、Sはソフトで「マイクロソフトX」というのが名前の由来だそうです。
Microsoftは「X」ってつけるのが当時から好きだったんだなぁと思います。(Xboxとか、Direct-Xだとか…、ねぇ?)

と、まぁ概要はそんな所ですが、その発売当時ですら性能のチープさからパソコンとは余り認められず、翌年発売された任天堂のファミリーコンピュータにでさえ性能で劣っており、パソコンというよりもゲーム機としての側面が強く、ファミコンのライバルとしての位置づけの方がしっくり来ていた
りします(もっともファミコンからはライバルとして認められて無かったと思いますが…)。

私は学生の頃、友人から譲り受けたのが最初ですが、このチープなMSXが大好きでして。
今でも2機種保有してますよ。

テレビに接続して使用します。だからパソコンって認めて貰えなかったのかなぁ。


周辺機器も色々ぉ。

名作ゲームもいっぱいあるんだよ。あの有名なメタルギアだってMSXが最初だよ。


そんなMSXですが、流石に性能の低さからバージョンアップを繰り返し、1983年から1994年まで11年間の永きに渡り愛され続けました。
「MSX」→「MSX2」→「MSX2+」→「MSX turboR」と人知れず進化を行い、最初の「MSX」では8bit、16色表示から最終系の「MSX turboR」では16bit 256色表示まで進化を行いました。最後には協賛メーカーはパナソニック(旧松下電器)の一社のみでしたが。


私は、創世記からの付き合いではないものの途中からでしたが、最後の方はほとんどソフトも発売されませんでしたが、非常に多くの熱心なマニアに支えられている事をここまで実感したパソコンを後にも先にも他を知りません。
(シャープのX68000シリーズにも根強いファンがいるようで似たような現象があった様ですが、あっちは高ぇから当時からブルジョアのパソコンとして違う世界の出来事だと自分に言い聞かせてました。)

MSX終了間近、唯一のMSXユーザーの心の支えであった専門誌「MSX FAN」はほとんど新しい情報が無い中、読者投稿をメインにし、月刊誌から隔月誌になり、最後には読者に定期購読を呼びかけ存続意思を訴え続けました。本当に最後のMSXの散り際はまさにこの「MSX FAN」の終焉とともに狂気と怨念と情熱の壮絶な最期でした。

ああ…(涙)、MSX FAN。

今でも時折、MSXに電源を入れると当時の記憶が蘇り、目頭が熱くなるのは嘘ですが、懐かしさに耽ってしまうことがあります。



時は流れ、2002年頃~2003年頃少しだけMSXが復活しました。
ファミコン生誕20周年の裏側でひっそりとMSXも生誕20周年をやってました。
色々なグッズが発売されました。今となってはどれもこれも貴重な品(手前味噌ですが)となってしまいました。
それらをさくっと紹介して第1回を終わりたいと思います。

○MSX MAGAZINE永久保存版 Vol.1~3

目玉は付録の公式MSXエミュレータ「MSXPLAYer」。Windowsパソコン上でMSXが起動します。しかもイメージファイルを使用するのでは無く
実際のフロッピーディスクや、USB接続の「MSXゲームリーダー」を使用したら本物のロムカセットが使えるこだわり。病気だ…最高!!


 当然、「MSXゲームリーダー」持ってるよ

○1chip MSX

なんと、MSX実機が限定で生産されました。しかもPLDデバイスで1chip化されて、技術さえあれば内部のシステムをカスタマイズすることも 出来るマニアックな仕様。すごいのはSDカードを実装しており、ディスクイメージファイルを扱えること。
事実上の最後のMSXの実機種ということになります。


○おまけ、これはちょっとスゴイかも?

実はMSX20周年の時に、まだ上の「1chip MSX」が発売される前に、「MSXPC 20th Anniversary Model」としてキーボード一体型のWindowsXPの 機種に無理やりMSXのエミュレータ(MSXPLAYer)をインストールして限定100台で受注生産したもの。
今考えると、全然MSXじゃねーし、くそ高かったのでネタにしかならないけど…。シリアルナンバーも付いてるよ。
MSXPC 20th Anniversary Model



では、第2回でお会いしましょう。

(カズノリ)